2011年7月1日にオープンしたシェアハウス「やすらぎの泉」。
この一年の間に30組を超える母子の利用がありました。
移住をした方々は、その内の半数で、リピーターもいらっしゃいます。
そして、この度、「やすらぎの泉」のすぐ近くに「別館」をオープンすることができました。これにも沢山の方々が協力してくださいました。
一年前に協力してくださった方々に、「お陰様で」の気持ちを伝えたくて、
一周年の感謝会を開きました。
当日来てくださった方も、これなかった方々も、
本当にありがとうございました。
お陰様で「やすらぎの泉」は一年間活動することができ、新しい一年を踏み出すことができました。
また、別館をオープンさせることができました。
先日来、イルミネーションでクリスマス気分一杯の「やすらぎの泉」に、23日本物のサンタさんが現れて子供たちは大喜びしました。
この日は、近所に引っ越してきた移住母子さんたちも「やすらぎの泉」に集合。
プレゼント満載のサンタさんが登場すると、子供さんたちは歓声を上げて駆け寄りました。
実はこのサンタさん、「やすらぎの泉」改修工事で内装やテラス、遊具設置からイルミネーション取り付けまで、関わり続けてくださっているOさんです。
いつもここの母子さんたちを気遣い、子供たちのために何か出来ないか心を配ってくださる優しいお爺様。
こんな方々に支えられているからこそ、「やすらぎの泉」はいつも愛に満たされた空間として、母子さんたちを優しく包み続けていられるのです。
Oさん始め多くのボランティアさんたちに心から感謝します。
折から、筋向いの和気教会さんは連日のクリスマス関係のイベントや礼拝で、延藤牧師さんも大忙し。でもおかげで、希望する母子さんたちは本物の教会でのクリスマスを体験することも出来ました。
駅周辺でも少し歩くと田園風景に出会える和気の町です。
「やすらぎの泉」の周りにも田畑が広がり、家の前にはめだかの泳ぐ水路があります。
そんな「やすらぎの泉」にも季節の便りがやって来ました。
クリスマス飾りのイルミネーションが、古民家の道路側一面に美しく飾られたのです。
設置してくださったのは、子供たちの笑顔を見ると自分も満面の笑顔になってしまうボランティアのサンタOさんです。
今までにもウッドテラスやピーチパラソル、シーソーなど子供たちの喜ぶものを送り続けてくださっている優しいサンタさんです。
今回は、お向かいの和気教会のイルミネーションも、同じサンタさんが取り付けてくださいました。
2階を登っていく3人の光のサンタさんに、1階の通路横で立ち上がったり縮んだりする風船サンタさん、子供たちも大喜びですが、教会と向かい合わせで和気ナリエのような1画に、地域の方々の笑顔も広がっているようです。
7月のオープンから5ヶ月弱。既に15家族を超える母子さんが、「やすらぎの泉」体験をされました。
「やすらぎの泉」での暮らし体験を元に、この近辺に移住してこられた方々も増えつつあり、既に4家族が移住完了。間もなくもう2世帯の方々も周辺住人なられる予定で、和気駅周辺に移住者コミュニティーが出来つつある感じです。
近所に移住した来られた母子さんたちがしょっちゅう遊びに来られるので、「やすらぎの泉」がまるで移住者コミュニティーのお茶の間のような機能も果たし始めているようで、いつも賑やかな笑い声が響いています。
こんな「やすらぎの泉」のうわさが口コミで広がったためか、「やすらぎの泉」への入居G歩希望者が多く、来年の春一杯までは、キャンセル待ちが続きそうです。
できれば、岡山にもっと沢山のシェアハウスが出来て、笑顔の母子さんたちが増えれば嬉しいなあと思います。
2011.12.13記
9月30日夕方、「やすらぎの泉」向かいの和気教会で、ユニット妖さんによるミニコンサートが開かれました。
故郷の人々を少しでも勇気付けたいとボランティアコンサートを続けている東北出身のオカリナ奏者渡辺史子さんと 和楽器奏者の原野 学さんのご好意で、「やすらぎの泉」の母子さんたちや「やすらぎの泉」を支える方々に癒しと楽しみを提供したいと、忙しい中演奏に駆けつけてくださったものです。
子供さんたちに親しみのあるアンパンマンや隣のトトロ、魔女の宅急便などの演奏に、移住中の子供さんたちも大はしゃぎ。
コスモスやふるさと、荒城の月など懐かしい演奏には、被災者のお母さんたちも大喜び、近所の高齢者の方々も、耳を傾けて聞き入っておられました。
この日参加者から寄せられた東日本大震災支援金は、東北の被災地に贈られました。
さりげなく基金箱に入れられる「やすらぎの泉」の母子さんの姿も印象的でした。
急に決まったスケジュールにあわせてくださったユニット妖さんのお二人に心から感謝いたします。
また、会場を提供し、告知や準備に走りまわって下さった延藤牧師さんご苦労様でした。
過日、被災者のために古民家を貸してくださると言う西大寺のOさん宅に、「やすらぎの泉」の入居者さんたちが、揃って出かけました。
目的は、家を拝見することと、Oさんからびわの葉温灸をしてもらいながらやり方を学ぶためでした。
延藤牧師の車に相乗りさせてもらって、一時間弱の賑やかなドライブで、田園に囲まれたOさん宅に到着。
古民家をざっと見学したら、お互いに自己紹介。
長年手当て法や重ね煮、、食養などを研究し、県内各地の公民館でも指導しておられるというOさんの話に、皆さん熱心に耳を傾けられています。
暫くすると、子供たちは、子供たち同士で一緒になって遊び始めます。
子供をかまってやる必要が無いお母さんたちも気が楽です。
核家族では体験できなかった、子供同士の社会体験が、子供たちに何を与えてくれているのでしょう。
自己紹介が終わると、離れの一室でびわの葉温灸の体験会が始まりました。
途中からは子供たちも入ってきて、興味津々。親子での温灸や温熱療法の体験に、心も体もホッこりゆるんで、和やかなひと時を楽しみました。
帰りには、O様自家栽培の有機野菜までもらって、皆ニコニコ。
もらったジャガイモや玉ねぎの袋を抱えたY君の「ママ今日はこれでカレー作って!」という嬉しそうな声に、Oさんもご満悦の様子でした。
世代を超え、家族の枠を超えて、心を開いた気楽な交流を楽しむ暮らしの豊かさを実感した日でした。